むかし、「ホールインワン」というロボット検索エンジンがありました。全盛期が10年くらい前なんで知らない方も多いと思います。
1998年に、今のExciteに買収されました。
この検索エンジンは、今のGoogleやYahooに比べると、かなりとち狂っていて、例えば「ショッピング」というキーワード検索の結果の1番目に、「楽天市場」や「Yahooショッピング」の様な多くの人が見る有名サイトではなく、「家の近所のショッピングセンターでの笑える話」とかいう誰のホームページなのか分からないものが1位に出てきたり、検索結果の1位から10位までが全部それだったりしていました。
その頃の検索エンジンは、ページソースを解析して、ホームページのmeta情報と、キーワードになる言葉が沢山含まれているページを重要視して、検索結果の上位に表示する仕組みになっていたのです。
meta情報とはソースのherd部に記述されている検索ロボットだけに読ませるHTMLタグです。
ですからブラウザで一般ユーザーが見るホームページ上は表示されません。
こんなふうに記述します。
これは、検索ロボットに「このページを検索データに加えてください。このサイトはdescriptionの説明文・・・の様な内容のページです。keywordsの記述の様な検索キーワードでヒットさせて下さい。」という意味です。
昔の検索ロボットは、このmeta情報を読んで、ページ情報をデータベースに索引登録していました。
ですから、この事を知っていてherd部に記述している人のWebページは上位に表示される傾向があったようです。
また、ページ内にキーワードになる言葉を沢山書くと、重要なページだという判断がされる傾向があったため、先の例の「近所のショッピングセンター・・・」のページに「ショッピングショッピングショッピング・・・」と同じ言葉を連呼させておけばショッピングというキーワードで上位表示が可能だったのです。
これでは、metaタグという知識を持っている人とそうでない人のサイトで検索結果の差が出ますし、同じ言葉を連呼する異様なページが検索結果の上位に表示されるなどという事になります。
そこで、あらたなページ評価基準を使って優れた検索結果をもたらす様にして、一躍検索エンジン界のトップに踊り出たのがGoogleです。
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